ブックトーク NO4 inおうち文庫

2013年06月09日


6月8日 おうち文庫にて
第4回 ブックトークサロンを開催いたしました。

今回は かわいいお子さんの子育て中のママさんが集ってくれました。
子育てしながらの読書は
なかなか、その読書時間をとることがままなりません。
でも、そんな中でも
たとえば お料理の本 ソーイングの本
もちろん お子さんと楽しみたい絵本・・・
どんな本でも
ブックトークの花は咲いちゃいますね

そして、本というツールがツナグ力は実感できたと思いますよ

本を読む姿勢は

きっとお子さんも、感化することでしょう

出会ってほしいな

これからも すてきな本に!


作家の向田邦子さんも、言っておりました。

・・・「読書は 開く前も読んでいる最中もいい気持ちだが、
私は読んでいる途中、あるいは読み終わってから、
ぼんやりするのが好きだ。
砂地に水がしみ通るように、体のなかになにかがひろがってゆくようで、
『幸福』とはこれをいうのかと思うことがある。」
・・・・・(夜中の薔薇   講談社文庫より)


さて、今回のご紹介された本たちは・・

「菜菜ごはん」 カノウユミコ著・・柴田書店 野菜・豆etc すべて植物性素材でつくる かんたん満足レシピ集です。
  とにかくおいしい!と紹介者Sさん!シンプルなのに深い味わい心まで満たされるそうですよ
板面に手間や時間をかけすぎないほうが、食材の風味が生きるともおっしゃっています
だから 結構簡単にできそうです。
「やさいのかみさま」 カノウユミコ著 小学館 ただ健康のためだけに野菜料理を極めていると思ったら大間違い。

そこには、とてつもなく温かくて優しい気持ちが込められています。
自らは、いつも挑戦する生き方を選んできた著者がたどり着いた結論。
著者が初めて語る生き方と、そこで紹介される、これ以上ないシンプルなレシピが、
絶妙なハーモニーを生み出します。

「生きる」 谷川俊太郎著  角川マガジン

美しい写真と一緒の、谷川さんの詩が 心を穏やかにしてくれます。
時に 詩の持つ言葉の力は
物語とはまた違ったものがありますね


「安藤明子の衣生活」 安藤明子著 主婦と生活社
安藤さんの考案された、サロンの着方や写真、
子供の服など載っています。
どれもシンプルすぎるラインで
存在感ある生地に魅力を感じておられるという Nさん。
私たちも ぜひ
身に着けてみたい!そんな思いに駆られました。
トレンドを追って服を買うのに嫌気がさしていたり、
洗濯されて使い込まれた布の風合いが好きだったり、
着る人の生き方が見える服を着たい人には必見だと思います。

「激走!日本アルプス大激走」 NHKスペシャル取材班  集英社
0時に富山湾をスタートして、8日以内に、静岡県の駿河湾にたどり着かなくてはならない!
日本で一番過酷な山岳レース「トランスジャパンレース」

北アルプスに登り、中央アルプス 南アルプスを縦走する 415㌔
3000メートル級の名山を制覇するだけでもすごいのに
尾根筋を昼も夜もなく走り続けた28名の走者たちの ドキュメント本です
そして、なんと ご紹介くださった Kさんの ご主人こそ
それを制覇した 勇者のおひとりなのです!!

NHKのスペシャルも2度見て 感涙いたしました。

この本では、テレビでは描ききれなかった、レースの全貌が読みごたえありそうです!

「まるまるの本」 エルヴェ テュレ 著  ポプラ社
もう、魔法にかかったみたいな絵本!!
これは 子どもでも 大人でも 釘付けです!
人の手にとられ 人が声に出して読み 伝わるその楽しい魅力
笑顔の輪が 一気に!!
ステキな出会いになりました。

「おおきな木」  シェル知るバスタウイン あすなろ書房
子どもを持ってみて、親の立場になって この本を読んだとき
自然に じわっと 涙が流れて来ます

無償の愛こそ 親から子への愛なのでしょうか
ひとりひとり もちろん考え方は いろいろな子育てではあるけれど
どこかで この思いはあると思う

「ともだちは海のにおい」  工藤直子 著 童話屋
「わっしょいのはらむら」  工藤直子著  童話屋

工藤直子さんは、どうして、こんなに
みんなの気持ちが、わかるのかな?

工藤さんの物語に登場する、動物や虫、自然の木々や花たちは、
みんな、こころにちいさな想いがあって
その想いが叶っても、叶わなくても、ただ、あるがままに、しなやかです。

たくさんの、魅力的な 生き物たち
わっしょい のはらむらには
 かぜみつる こねずみしゅん
けやきだいさく ふくろうげんぞう くぬぎみつひこ やまばとひとみ くりのみしょうへい・・・
そのネーミングも 工藤さんからうまれた やさしさとかわいさあふれるもので
いつ読んでも、その、世界にどっぷりとつかることができそうです

ともだちは海のにおいは 紹介者 Kさんが 子どものころからのとっておき!

よい、子供時代を過ごしたのだなあと 想像せずにはいられませんよ!

「天の瞳・・」 灰谷健次郎著  新潮社
倫太郎という一人の少年ととその仲間の成長とともに 幼児期から青年期までの物語です。
倫太郎が 保育園に入園したところから 始まるのですが
若い保育者たちが
子どもを教えるのではなく子供に添うという気持ちで、
子ども達の自主性や可能性を伸ばしていこうとします。
真剣に向き合う姿に 大人として学んだし

生きることの本筋も、考えさせられた
私の 一押し本です。

この本に出会ったからこそ
幼児教育やわが子の子育ての今があるといっても過言ではないかもしれません

ぜひ読んでいただきたいな

4+5=9はシゴク、4+5=10とシゴトになるためには、遊びという+1がないといけない、
ものを楽しむ心がないといけない、という倫太郎に 大工のじいちゃんが語ります
とても 深く心に残る場面言葉も たくさん出てきます!


「てんごくのおとうちゃん」 長谷川義文作  講談社
「かあちゃんがつくったる」 長谷川義文作 講談社
これも私からのおすすめですが
長谷川義史さんの自伝的絵本、『てんごくのおとうちゃん』に呼応する、“おかあちゃん”の絵本です。
『てんごくのおとうちゃん』幼いころに亡くしたお父さんとのたいせつな思い出が丹念に描かれましたが、
「かあちゃんがつっくたる」ではその後日談。
3人家族で元気に暮らしている“ぼく”と、明るくて、やさしくて、強いおかあちゃんがくりひろげるお話。
笑わせて、そして、じんとさせてくれて、また笑わせてくれる、とってもあたたかいお話です。
 
お母さんたちに 肝っ玉を携えていてほしいと
私は とても とても、そう思うのです


絵本を通して
子育てに奮闘する 母ちゃんたちに
頑張れって 届けたいです!!




今回も豊かな語らいができましたこと 本当に とっても嬉しいです。
ちょっと時期を置いて、同じ本を読んでみたら
前と違う印象が残る
そんな、話題も、上がりました。
読む自分が ちゃんと生きてきたから ちゃんと豊かになっているからこそ
違う見方ができるのではないのかな

また、そんな 二度間の出会いも楽しんでみたいですね。

呼びかけや チラシ 
製作をしてくださった しまちゃん せいこちゃんありがとうございました!!(^_-)-☆

つながるっていいね!

本当にありがとうございました

本との出会い
人との出会い
おうち文庫が
大切な場所になれたらいいなって、そう思います。



・・・この広大無辺で、複雑極まりない世の中を、そして、そこに生きる人間の心の奥底を
誰の手のひらにでも収まるほどのコンパクトなサイズに圧縮して、
濃厚な時間とともに体験させてくれる。それが、小説だ。
  ・・平野啓一郎「小説の読み方」より


・・・私は希望を見た。生活能力に欠ける人でも
本を大事にすれば生きていけるのなら
私でも生きていける・
・・山崎ナオコーラ「澁澤に学んだ、本の効能」より

  


Posted by あこちゃん at 13:57Comments(0)ブックトーク