日の名残り

2012年08月19日

日の名残り
熱い暑いこの夏に
ふっと心静かになれた時間
「日の名残り」カズオイシグロ著 土屋政雄訳 早川書房

これは以前もご紹介した「私を離さないで」の作者 カズオイシグロの作品です。
お友だちの ほうき星さんからお借りしたのですが
オリンピックでにぎわったイギリスが舞台です
でも、イギリスと言っても
田舎の田園風景が美しい場所
そして、あるお屋敷に仕える 執事が物語ります
こういう 外国作品を読む時、お共にするのが メモ!
登場人物や取り巻く人の名まえ(カタカナなので頭に入りにくいの)や
ちょっとした キーワードみたいなのは、メモリます
一気には進まないので(特に始めの方)
何日か 日常生活をこなしながら(お盆をはさみましたし・・face10)の読書には
結構つぎの読み始めにいいのです!
そんな感じで
お盆でのあわただしさの過ぎ去ったあとは
一気に 本の世界にどっぷりしました!
初老の執事が、 主人から休暇をもらい、長い間果たせなかった再会へと出かけます
ご主人から借りたフォードで。
目次はこのとおり
 プロローグ   1956年7月 ダーリントン・ホールにて
 一日目――夜  ソールズベリーにて
 二日目――朝  ソールズベリーにて
 二日目――午後 ドーセット州モーティマーズ・ボンドにて
 三日目――朝  サマセット州トートンにて
 三日目――夜  デボン州タピストック近くのモスクムにて
 四日目――午後 コーンウォール州リトル・コンプトンにて
 六日目――夜  ウェイマスにて
(目次を紹介するのはほうき星さんブログでいいなあ!と思いマネしました)
回想していくその中で 本当にイギリスの伝統的なものに触れたり、
過去の栄光 伝統への郷愁・・それが執事という品格がそこにあってこそなののかもしれません
改めて カズオイシグロの作家力が光ります。
そして、このタイトル「日の名残り」
終盤 再会を果たした彼が 通りすがりの男に言われた言葉に
読んでいて ハッと気が付きました
イギリスの比喩なのかもしれませんが
自分も きっと 今 人生の折り返し地点も過ぎたので
日の名残りをきっとこれから楽しむのであろうと
・・・じんとした部分でもありました

 ・・・:・「人生、楽しまなくっちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。
わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。夕方がいちばんいい時間だって言うよ」・・・

夕方の、まったりとした感じ、好きな時間です

読後 美しい物語だった・・・と本を閉じ、
やっぱり 読書は幸せをもたらすなと感じずにはいられませんでした

そんな矢先
お友達のしまさんから すてきな海に沈む夕日の写真が送られてきて
やっぱりきれいだな・・
そんな人生の後半を送りたい・・いい時間にしたいねって思いました

ほうき星さんに改めて 感謝!(読後感のまだ残る中 偶然お買い物にい行ったら
ばったりお逢いしたのには なんか、ドキドキしちゃいました・・)
ほうき星さんブログ Book and Teahttp://plaza.rakuten.co.jp/bookandtea/
も、読書情報満載です
カズオイシグロを、英語の原文で読むのに挑戦するそうですよ!!
その感想も、楽しみ楽しみ

ほうき星さんにあやかって 私も原文で!!
日の名残り

「IN THE FOREST」 
Story and Pictures by MARIE HALL ETS
Caldecott Honor Book


「もりのなか」マリー・ホール・エッツ で日本では茶色と黒色で描かれているのですが
今回私が 黒姫童話館で見つけたのは 緑色と黒色!
ちょっとすてきでしょ・・
読んでみたら なかなか すてきな英語の響きです!

他にもブログから 読みたいと思って購入した

「僕らは星のかけら」マーカス・チャンウン著 糸川洋訳 ソフトバンク文庫

「つながる読書術}日垣 隆著 講談社現代新書

こちらも、積ん読にならないように 読むぞぉぉ!!(「僕らは・・・」は理系じゃない私、悪戦苦闘)
 おうち文庫にて 貸出し中!!


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Posted by あこちゃん at 10:43│Comments(0)小説
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