おはなしを届ける

2015年12月15日

語りを届ける・・・

昔ばなし大学で学び始めてもう、8年余り

昔ばなしの、語法を学んだり

昔ばなしの調査にも行ったり

再話研究し、土地言葉も調べたり・・・


そんな中で 昔ばなしの語りも研鑽してきたのだけれど

今年は 定期的にこどもの森幼稚園で 語る場を持たせてもらってきました


語りを聞くというものは しーーんとして聞くというのが よく思い浮かぶのかもしれません

語り手」にとっても そのほうが 語りやすい

だけど こども達に 楽しい話を届ける時、楽しい場面は 笑い声だって自然に出ていいし

リラックスして聞いてほしいと 思うのです


こどもの森で語る時、語り手と聞き手が慣れている関係というのもあると思うけれど

リラックス感はあって、笑い声も楽しい場面ではわきおこる

ただ、年長さんから年少さんまでが一緒に聞いているので

年少さんの一部がその笑うというところに 心がとらわれてしまうという様子もある

でも、それはとても自然で、この幼稚園の子供たちが

規制されて育っていないからだろうかと うれしくもなります

「しずかにしなさい!」っていう 指示が ある園や 学校もあるから。



笑いが起こっても じきに、おはなしの聞き手にもどってくる

そして、大きい子が そっと声をかけたりもしてる

先生ではなく 聞きたいと思っている子が自然にそうしてました

それから 語り手の顔をじーーと見つめて、どっぷりとおはなしの世界にはまっている子もたくさんいて

その視線はまぶしいほど。

その子たちのまぶしさがあると、語り手の心もまた、どっぷりとおはなしを楽しんで語ることができる


そして、毎回そうなのだけど、

おはなしが 

「おしまい」とか「とっぴんぱらりんぷー」などの 結末句でしめくくられると

ほーっという おはなしの世界から戻ってくるそのほどけたゆるりとしたものに 皆が満たされる




あーーおはなしを届けてよかったな

この子たちと おはなしの世界を旅できてよかったなーー

って 心から思うのです



これまで 語りの勉強で 何人かの先生のもとで 

時に厳しく 教えていただいてきた

そのさまざまなことは 心に体に染みている

だけど

 わたしには わたしにしかできない語りがある


自分らしい語りを 届けていきたい


こどもたちに!!

おはなしを届ける


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Posted by あこちゃん at 22:51│Comments(0)語り
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