まいごのまめのつる もりのこびとたち
2012年09月08日

「まいごのまめのつる」
作 こばたともこ 絵 おりもきょうこ (福音館書店)
料理はにがてだけれど 野菜を育てるのが得意なマグばあさん。
野菜はそだてられないけれど、料理の得意なメグばあさん。
お互いにうらやましくて、くやしくて、すれ違っても挨拶もしない二人。
でも、ある日 マグばあさんの育てた豆のつるが
メグばあさんのh¥庭で実をつけて・・
メグばあさんは その豆で、とってもおいしいスープを作ります。
二人はどちらも自分のスープだと譲りません。
豆のつるをただりながらいくと、
そのつるが さまざまな動物の、役にたっていたのです!
つるに吊るしたゆりかごで 赤ちゃんを寝かしつけていたり
洗濯物を干していたり
綱渡りの練習をしていたり
おもしろいのは
ぶたが 今にも つるを食べようと
ナイフとフォークを立てているところ!!
読み手は ハラハラドキドキ。
この絵本を
「子どもの頃 大好きだった絵本です」といって
うれしそうに借りていったKちゃんのママ!!
3歳のKちゃんと、何度も楽しんだり
ご実家の ママのママとも、楽しんだとか!
すてきですね
3世代にわたって 楽しめる 宝物絵本です。
ぜひおうち文庫で 皆さんも手にみてね
さて、今日はアートの時間に
松ぼっくりのこびとさんを作りました!
まぁるいお顔の かわいいこびとさんが
和やかな雰囲気の中 たくさんできました

だいすきなエルサべスコフの 「もりのこびとたち」(福音館書店)
こびと図鑑の奇妙なこびとたちも人気ですが
自然の中に 目には見えないけれどそんな存在があることを
子ども達と 優しい気持ちでとらえていきたいです
出来上がった それぞれのこびとさんたち
とっても愛おしく
まだ 夢の中を楽しめる幼い心を楽しませてほしいな
今日も たくさんのご来館ありがとうございました
次回は 9月14日(金曜日です)
お待ちしていますね
おうち文庫
セカンドウィンド
2012年09月04日
ここ一週間!家にいるときは
つかず離れずというか
ずっと 地図としおりと「セカンドウィンド」を読む読む・・!
娘が 自転車で北海道最北端宗谷岬に向って ひたすら走っているので
いったい今どこ?と地図で追っています!
スケジュールを書いた しおりも作って送ってくれたので
それと照らし合わせながら・・・
そして、「セカンドウインドウ」は
娘と自転車愛好会の二人の男子くんに
同行してしてくださっている
娘たちの大学の教授でもある
川西蘭氏の小説です!
1・2と読み終えましたが
自転車小説であり青春小説でもあり
全く自転車には無知だったので
その、楽しさをとってもっとっても味わい
私も連れて行ってもらいましたよ!!
読書ってやっぱり楽しい
自分では出来ない、体験できない世界にどっぷり浸かれるんですもん
ドラマでも、映画でもなくって
頭の中にちゃんと自分だけの映像があって、流れていて
じわじわと感じるもの
そして、主人公や登場人物たちと一緒に考えたり、学んだり出来るんだから。
本日ようやくたどり着いた宗谷岬は
風速25メートルだと一報が入りました
たどり着くまではずっとお天気で
毎日の連絡では
風景に感動感動で
体調も絶好調!といってましたが
最北端の岬で 風に吹かれてどんなことを考えたろうか!
20歳の大冒険はとりあえず
帰路へと・・
毎日100キロ以上走って、テントで寝て
出会った人の優しさにも触れたとか・・
また話を聞くのを楽しみに!!わくわく
それにしても 同行して下さった川西蘭先生には
感謝感謝です
小説では 描写が本当に繊細で 手に取るように見えてきます。
愛されるべき作品!
たくさんの方に 少年少女にも読んでほしいものです。
お会いして今回のお礼を言えるまでに 川西作品をまだまだ 読むぞぉーー
おうち文庫でも、貸出しいたしま~す
・・セカンドウィンド 川西蘭 (小学館)
セカンドウィンドとは・・・
第2呼吸。長距離などで運動を始めてしばらく苦しい呼吸の時間が続き、
デッド・ポイントを通過すると、突然呼吸が楽になる。
之をセカンドウィンドと呼ぶ。疲労に対する適応反応とされ、
呼吸旬間機能の促進により、酸素需要量と酸素摂取のバランスがとれ
円滑な運動の持続が可能になる。(本書より)
・・坂を上がるのはひとりだ。頼りになるのは自分の力だけだ。
誰かに手助けしてもらえば、その時点でヒルクライムは終了する。(中略)
でも、一人で戦う時にも相棒はいたほうがいい。
相棒がいてくれるから、ひとりで戦えるのだ。・・・・(1から抜粋)
人生を歩む中で、心に残る一節ですね