辻村美月さん

2013年02月07日



辻村美月さんの本を 立て続けに4冊 読んだ

きっかけは この 「ツナグ」
ブックフレンドでもある しまちゃんから 手渡されたことが きっかけ。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。
ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。
それぞれの想いをかかえた一夜に もたらしたものは・・・。


一度だけ、逝った人との再会を叶えてくれるのなら、何を伝えますか──

自分はいったい   どうだろうか・・。

いくつかの再会の物語が
胸に迫ってくる

感情が いっぱいいっぱい この物語の中に 同化していくのがわかる

生。そして 死。

いろんな思いが 自分の中で重なり合うのだけれど

いつかあたたかい涙が こぼれている 自然に。

3日間の旅のおともに この「ツナグ」を連れて行ったのだけど 
すぐに ブックオフに駆け込んで
3冊あったから 3冊買って
また読む。


「ロードムービー」
・・・・運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。
小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。
きっかけは新学期。
組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。・・・・・

子どもが主人公の物語には
切ないような 懐かしさがあるような気がして読むのだけれど
でも、この物語の この子たちには 自分には決してなかっただろう 強さが胸を打つ
それは 恵まれていた自分の少女時代とは違う
この子たちだけの 乗り越えたものが そう育てたのかな
でも、それが 辻村美月さんの 紡いだ物語であることに
また、 作家としての 尊敬が沸き起こってきます



「光待つ場所へ」
・・・「私は何になりたいのだろう。どこへ行きたいのだろう」
やるせない感情に襲われた彼女の耳に飛び込んだの・・・。は
(「しあわせのこみち」)恥ずかしさと、息苦しさと、駆け出したくなるような衝動。
あの頃のすべてが詰まった、傑作青春小説全4編

辻村美月さんの作品は ほかの作品とリンクしているのも 面白いです
すんなり入ってくる 読み心地


そして、



「凍りのくじら」

藤子・F・不二雄うを 「先生」と呼び その作品を愛する父が疾走して5年
高校生理帆子の前に現れた青年・別所あきら。
彼の優しさが理帆子の心を癒していくが…。
家族と大切な人との繋がりを描く「少し不思議」な物語。

ドラえもんの道具がキーワードになってはいるものの
描く世界は 主人公の 切ない気持ちや イタイ気持ちや
でも、何かを求めているのであろう
探しているのであろうものが
心を動かしていく

私は読んでいて
途中 号泣してしまった
自分の父と母が亡くなり その死に 対面した時の つらくイタイものがそうさせたのだと思う

文中より 『・・・
        あなた ほめてくださいね
        私はこの子を立派に育てましたよね  感謝してくださいね
        今もどんどん 素敵な、魅力的な女性に成長し続けています。
        私の宝物です。
        あなたの妻として、理帆子の母親として、生きることができたこと。
        優しく、輝くような時間を、ともに過ごすことができたこと。


        理帆子、お父さんには言ってあげませんが
        その代わりに、あなたにあてて言いましょう。
        お母さんは、あなたに感謝しています・・・・」


そう、綴って 亡くなっていった母の思い

でも、この物語は そこから、また更に
大変なことが起こる
そして最後には ・・・・

心は もう 辻村美月さんに連れて行ってもらった物語世界でいっぱいです
これだから読書は やめられない
もしもこれから 現実世界の中でいろんなことがおこっても
物語から得た思いは
きっと いろんな場面で 背中を押したり ひっこめたり
そして 誰かへと つなげていく力に なるのだと
そう思わずにはいられない

とにかく 心臓までもぎゅうーーとするような
辻村作品です

  


Posted by あこちゃん at 21:25Comments(2)ブックトーク

イーハトーブへ

2013年02月04日


先月 東北にいる次女とふたり
花巻へと行ってきました

そう、長年 行きたいと恋願っていた 宮沢賢治さんの イーハトーブへ。

花巻は 真っ白な 雪の中

それでも、

新花巻駅から 賢治ワールドへとバスに乗り
宮沢賢治記念館へ登る バス停から
いざ その坂道を歩きはじめると
やさしそうな ご夫婦が 下ってこられ
「けっこうしんどい坂道ですよ がんばって」といってください」と声をかけてくださいました。

「いざ!」
体育会系だった娘の 陸トレの思い出や
ふだん仕事(つぼみ)で培った わたしの健脚??やら
二人で 笑顔で話しながらいたのですが
ちょっとはぁはぁ に・・・。

でも
そこが とても すてきな空気への入口であったのです。

そう 一郎が やまねこからのハガキをもらって向かった時のようにね(^_-)-☆(「どんぐりと山猫」)



周りの木々のかげに ぎょしゃや やまねこがいるような気配
きつねのごんざぶろうも見てるかも・・


そして、たどりつきました


入り口には よだかの星の オブジェがありました



記念館の中は詩や童話、教育、農業、科学と多彩な活動を繰り広げた賢治の世界が コーナーになってみることができました

一つ一つを 見て歩きながら
賢治さんが 自然という目で物を見つめて 自然の耳で岩や石や名もなき草花の声を聞き
謙虚に自然そのものを感じ取れた人だということが わかりました

「銀河鉄道の夜」で描かれていた 宇宙的な場所。 
これも どれほど賢治さんが 星やらが好きで
賢治さんが見て 学んで
そして 心をも、その宇宙にたとえて、というか 宇宙という考え方もち
作品につなげていたのだなぁと 思いました。

童話を読むと
宇宙のゆっくりとした時間と無限の広がりの中に いつのまにか一緒にいるような感覚。
思い起こしました



もう、見ていると 語りたくなってしまう あふれでる自分の中の賢治感。
お連れの 娘につい ぺちゃくちゃと・・
「しーー」 と、一括されましたが・・・。
娘は娘で 一生懸命 ノートに 
なにやら書き写したりしていましたからね(なかなかなかなか(^・^)

長いこと 見て
また、来た道を下り 
お次は イーハトーブ記念館
賢治さんを愛する人、さまざまなジャンルの芸術作品やらの展示がありました
入り口がすてきです


たぶん雪が消えたら 周りのすてきなガーデンも お目見えするのでしょう
また、季節を変えて来てみたくなりました

そして 宮沢賢治童話村


ここには 「賢治の小径」 「山野草園」 「賢治の学校」 「賢治の教室」・・などが
広い場所に分かれてあります


ファンタジックホールから、宇宙 天空 大地 水の部屋と、
幻想的な空間が広がっているのが 賢治の学校です








賢治の教室は

童話に登場する 植物 動物 星 鳥にまつわる あれこれ。
ログハウスで作られた いくつかの教室の扉を 一つ一つ開けていきながら
楽しむことができました
まるで 注文の多い料理店を訪れたみたく・・・でも、怖くなかったですよ\(^o^)/







賢治さんは 童話の中で 正しいことを教えてくれたり
不思議な世界や 悲しいことや 
人には聞こえないものの声を 代弁してくれたり
さまざまなことを 心の食べ物として与えてくれました

冬の花巻を 訪れ 心があったかくなりました

風景もおおらかで ここならではの空気も味わえたことは

また、新しい心の入り口のドアが 開けられた感じがしています。

  


Posted by あこちゃん at 12:01Comments(2)

レ・ミゼラブル(ああ無情)

2013年01月12日



お正月に 娘と見てきた「レ・ミゼラブル」
とっても、感動を味わってきました

ミュージカルが映画になりましたが
映画バージョンにしかない歌も入っているとのこと

この物語には強い場面とかあるから
どんなふうに描かれるのだろう・・
ちょっと怖いかなと思ったけれど
それがミュージック・・歌で表現しているので
怖いと思っていたものはなく
かえって 深く沁みてくるのがよかったと思うのです


映画次女は
今まで見た中で一番良かった
5回くらいは 泣けたと 感動しきり・・・


この映画になった物語には 実は 尊い思い出があります

私が小学校4年生の時
もとになっている物語「ああ無情」
担任の先生が 少しずつ 読み聞かせしてくれたのです

次はどうなるんだろうと
その時の感動と どきどき感は、今もよみがえります

寒い冬 丸いストーブを囲んで
クラスみんなが 先生の語る声に 物語に、
一心に耳を傾けていました

その時のことが
私の15年前から続けている読書活動 「おはなしころころ」の原点だともいえます
人に語ってもらうその 楽しさやあたたかさ・・・。
私は本を読むのがどんどん好きになりました



私が人生の中で岐路に立つとき
必ず 本 読書は ・・力になってきました
「ああ無情」もその1冊にまちがいありません。

今も、担任だった 中山先生とは 文通が続いています
感謝があふれてきます
あのころの まごころが 
ちゃんと今まで 一人の人間を支え続けているのです


今、学校で様々な問題が起こっています
苦しい問題も。

子どもたちに  本の力 
その本が紡ぐまごころを
届けていきたいなと また、新たに思う私です
きっと なにかの力になることを信じて



作 ヴィクトル・マリー・ユゴー

19年間投獄をして 心すさんだ主人公ジャン・バルジャンが
教会で 盗んだ銀の食器・・
とらわれたジャンバルジャンに
神父さんは言うのです
 差し上げたものです と。
その時、ジャンバルジャンが誓った 思い。
・・・正直な人として生きてゆこう…・・・

子どものころに 強く沁みて
影響を与えてくれていたな・・・


とにもかくにも 映画もとっても良いものです

晴れ晴れとした 一年の始まりには ピッタリでした

もちろん 原作の物語も、ぜひお読みくださいね









  


Posted by あこちゃん at 19:29Comments(2)映画

二十歳に贈る

2013年01月08日



次女が二十歳 成人式を迎えました

ブックスタートして、20年
二十歳に 贈る1冊は

「子どもたちの遺言」
谷川俊太郎 詩
田淵章三 写真

生まれたばかりの赤ちゃんから成人式を迎えた若者まで、
1年をかけて子どもたちの「今」を撮り下ろした田淵章三さんの写真に、
谷川俊太郎さんが詩を書き下ろした、写真詩集です。

とても、心打つ詩です

本当に
生まれてきてくれて、ありがとう
親にしてくれてありがとう
そんな気持ち あふれてきます

いろんなことを親も子も 振り返ることができるでしょう

うまれたばかりの赤ちゃんに 遺言されるような 危うい時代に私たちは生きている
そう、谷川さんは 結んでおられますが
命を紡ぐ中で
忘れてはならないものがある
そんなことを 感じることもできる1冊です

いつか お母さんになる娘へ
だから、読んでほしい 1冊です











空 ありがとう
今日も私の上にいてくれて
曇っていてもわかるよ
宇宙へと青くひろがっているのが

花 ありがとう
今日も咲いていてくれて
明日は散ってしまうかもしれない
でもにおいも色ももう私の一部

お母さん ありがとう
私を生んでくれて
口に出すのは照れくさいから
一度きりしか言わないけれど

でもだれだろう なんだろう
私に私をくれたのは?
限りない世界に向かって私は呟く
私 ありがとう







二十歳 おめでとう
これまでの 20年間のあれもこれもが
今のあなたに つながっていたのだと思うと
すごく すごく うれしい
しあわせ



  


Posted by あこちゃん at 21:36Comments(0)贈る本

あけましておめでとうございます

2013年01月01日

 2013年 あけましておめでとうございます!!






















お天気の良い元旦となりました

平和だな
世界中がそうであるように・・


今年初めに 開いた絵本は

エルサ・ベスコフさく 「ウッレのスキーのたび」(フェリシモ出版)
6才のお誕生日に、本物のスキーをもらったウッレは、雪がまちどおしくてたまりません。ようやく、クリスマスの2週間前にふりはじめた雪がつもると、ウッレはとてもよろこび、あさごはんもそこそこにひとりで森の大きな広場へとスキーですべっていきました。すると、目の前に、頭の先から足の先まで、キラキラと白く輝くおじいさんが立っていました。




















おじいさんに連れて行ったところは 森の中の冬王さまのお城























お城のお部屋では

スキー靴をねっているお部屋

ちいさな女の子たちが スキー用のミトンをあんでいるお部屋
ウッレは スケートを教えてもらったり
スキーをしたり
雪合戦をしたり楽しい雪の遊びを楽しみます





















ウッレは楽しい冬が終わらないように
ゆきどけばあさんに 雪を解かさないでと頼みます

でも、春の王女様が白い蝶にひかせた 軽やかな車に乗ってやってきます























ウッレは
ちょうどいい時期をおぼえておいてくれさえすれば
雪解けも そんなにわるくないなと おもうのです






















子どもの好奇心や夢見る想いを育む すてきな一冊
いえいえ・・子どもだけではありません

大人にも 好奇心や 夢見る想いが ちゃんとふくらんでくるのですよ

冬を楽しむこの季節には ピッタリな 「ウッレのスキーのたび」

大好きなべスコフの絵本はほかにも ありますが
この世界を ちゃんと楽しんで 大きくなっていってほしいなと
とっても、思うさくひんばかりです

ぜひおうち文庫にて 開いてみてね


1月 2月の開館日は以下の通りです
が、
夕方、私が在宅していれば
貸借OKですので お電話してみてね
ぜひお待ちしております!




















 


本年も、 ゆるり ゆるりですが 
本が つなぐ物を 楽しんでいけたらと思っております!

あっ!それから 伊藤忠記念財団 子どものための読書活動
 「子ども文庫助成」を いただけることになりました

たくさんの応募の中で
こうして おうち文庫にを選んでいただけと事は
本当にうれしいことです

来月に  東北の本屋さんから
100冊の 絵本児童書が 届くようです

この場をお借りして・・本当にありがとうございました

文庫に集うみなさんと
大切に 読み継いでいきたいです

ことらも お楽しみにね
  


Posted by あこちゃん at 12:13Comments(2)絵本

ちょっと一息 カフェ えんとつ

2012年12月31日






















年も押し迫り
大掃除も順調に!!
でも、ちょっと一息入れようかと

夫と 長女の3人で
小布施に今年できたカフェ えんとつ
くりかのこケーキで、お茶してきました

長女が 大学(建築)でご教授いただいていた 
中村好文先生の設計によるコンバージョンということで

どちらかというと
建物に 興味津々の 夫と娘


































座った窓から 見える えんとつが ちょっとレトロですてきです

でも、古い土蔵が
こんな風に コンバージョンしているとは
中に入ってみなければわかりませんね

お茶して
また、かえって

おせち料理の準備に取り掛かります


  


Posted by あこちゃん at 11:55Comments(0)カフェ日和

第3回 ブックトークサロン 

2012年12月08日


 



















おうち文庫にて  第3回になります ブックトークサロン
やっぱり、新しい出会いと すてきなお話で ほっこりとした一日となりました

今回ご紹介の本は

「父こんなこと」幸田文 著 (新潮文庫)

「私の前にある 鍋とお釜と 燃える火と」 石垣りん詩集 (童話屋)

「ゆるやかな絆」大江健三郎著 (講談社)

「空の中」「海の底」「塩の街」 有川浩著 (角川文庫)

「輝く夜」百田尚樹著 (講談社)

「セカンドウィンド」川西蘭著 (小学館)

「ことり」小川洋子著 (朝日新聞社出版)

「雪と珊瑚と」梨木香歩著 (角川書店)

「リスとはじめての雪」「リスとお月様」「リスとはるの森」セバスティアンメッシュンモーザー作 (コンセル)

「黒ねことおきゃくさま」ルースエインズワース作 山内ふじ江絵 (福音館書店)

「トムテ」 リードべり作 ウィーベリ絵 (偕成社)

「化鳥」 泉鏡花作 中川学ゑ (国書刊行会

「The Family Of Man」 ペーパバック 写真集 エドワードスタインケン編 レオレオ二 AD MOMA





















途中、こちらのおいしいもので お茶タイム

これは 
「雪と珊瑚と」の中に出てくる おかずケーキ と 大根スープ 

この本を読んで ひかれる中で 出てくるお料理にも感銘を受け
思わず 私が作ってみました

おかずケーキは
主人公の珊瑚が 雪を預かってもらう くららさんの家で 教えてもらったもの

あまったおかずを こうして甘くないケーキにして 冷凍しておけば
余らせないし いつでも さっと食べられておなかもいっぱいになる!

珊瑚は くららさんに 心を開きながら やがて惣菜カフェを 開くまでになります

大根スープは
初めて幼い 雪が 熱を出したときに やはりくららさんが作って飲ませてくれたもの

大根を煮た時のスープに、お塩を入れただけ!
でも、甘さもあってとってもおいしいの!
元気になるね

皆さんに 食べていただけて よかった!

本から食へ
広がる広がる!!  (ぜひ 読んでみてくださいな)























こちらは 写真集The Family Of Man の中の 一枚!
「こんな風に おはなしを語りたいのよ!!」
と紹介くださったのですが・・・

私も私もです!!

ただ静かに聞く・・のパターンが ただよいのではなく

生き生きと 瞳輝く 楽しげな 語り

こんな風にも きっと 語り継がれてきたのかもしれませんものね (いい写真だ)




今回も さまざまな本に出会い 

そしてその本を紹介しあい 

あれこれ あれこれ・・と語りあうのは

とっても楽しいものとなりました


一冊の絵本を みんなで 覗き込んで
大きな声で笑いあったり(リスと・・の3冊)

きれいな色彩に うっとりしたり(化鳥)
 
ある本と出会った子どもさんの話に、涙もあったり・・

空想の世界を よくぞこんなに書いた!!と 著者に 尊敬を抱いたり(有川浩・百田尚樹)

ファンタジーが入らない人には こんな本の手渡し方が・・とおしえられたり

本を大切になんども 開いてきたその思いに触れたり(父こんなこと)


泉鏡花や幸田露伴・・ 日本の文化

そして世界が同じ気持ちでどうやって 歩いていければよいのか
世界中の人々の人生の一瞬から 想う The Family Of Man 
・・・・・・・・。


ひとりひとりに それぞれの本がもたらしたものが

こうして ひと時 まじりあって・・・

心は ほっこり 豊かになるのですね

また、開きますよ ほっこりな時間

今度は あなたもごいっしょに しませんか!

ぜひどうぞ!  


Posted by あこちゃん at 19:10Comments(2)ブックトーク

おはなしの時間

2012年12月04日




小学校での おはなしの会で
「おこんじょうるり」を影絵で作り
情感豊かに グループで 語りました。



目の見えない、いたこの ばばと
きつねの おこんの
とっても 切なく 美しい おはなし「おこんじょうるり」(さねとうあきら 文)

気持ちを込めて 作った影絵は オリジナルです。





語りも なんどもなんども 読み合い
子どもたちに伝わるように 練習を重ねました

でも、 反省もありました
・・文学的な 作品なので むずかしい表現があったのかな・・とか
 もっと 読み深められたのでは  とか


それでも、 うれしい感想をいただいたり

真剣に 耳を目を心を

傾けてくれる子どもたちには頭が下がるばかりでした


やっぱり 挑戦してよかったな・・・































イソップの 「北風と太陽」の語りでは
背景に
古布を切って張り合わせた
北風と太陽を飾ってみました
子どもたちも、 きれい!とよーーくながめていってくれましたよ




今回いくつかの おはなしを語りに
小学校 4校に伺いました

とっても 暖かく 純な瞳を傾けてくれる 子どもたちに
たくさんの エネルギーをいただいてきました

子どもたちもそうですが

先生方も とっても 楽しんで聞いてくださっていて

そんな時は
とっても うれしくなりますね

みんなで 楽しめる おはなしの時間!
かけがえのないものです。  


Posted by あこちゃん at 21:11Comments(2)読書旬間

「森のれすとらん」

2012年11月17日



絵本「森のれすとらん」 ・・・わだあきこ 作・絵 2012年 秋 完成!!

ほとんど デッサンも習ったこともない私の 粗雑な絵本ではありますが
完成させることができました・・・。
私の中から 生まれた 絵本。
そして、このおはなしに 作曲作詞の 歌も作りました。
つぼみ子育てサロンにて
小さなつぼみっこと お母さんが オペレッタとして 楽しみます。

おやまの自然の中で 感じたもの
こともたちとの日々・・・
そんなものが さくさくと ごく自然に 自分の中から あふれ出てきました。

オペレッタを作曲作詞したのは
「ルルと魔法使い」 「夢見る冬の日」 「時のたからもの」に次いで これで4作目ですが
こうして絵本にできたのは
この「森のれすとらん」が 初めてです!

先日 つぼみっこたちに 開き読みをしましたが
本当に 一心に 見つめてくれ 聞いてくれ・・
しあわせ感に めちゃくちゃ包まれました。
つぼみっこ・・これまで出会った、すべてのこども達、
そして、お母さんたちが
私を育んでくださったといっても過言でないくらい・・
私の中に すてきな種をまいてくれたのでしょう。


こうして、形にできたこと
本当にありがとう・・ 感謝でいっぱい!


おうち文庫にて、よかったら見に来てくださいね







  


Posted by あこちゃん at 16:07Comments(2)絵本

アートの時間に

2012年11月11日





















おうち文庫 11月のアートの時間
リースを製作しました

木の実やお花がらに クラフト素材をプラスして
ペタペタ・・ペタペタ・・・
ちいさい子でも るんるん楽しげに
とっても、かわいいリースをつくっていかれましたよ!

親子で 手作りの和やかなひととき。
そのひとこま ひとこまが
たいせつかな・・





















おうち文庫の リレー絵本(みんなで物語と絵をつなぐ)も
すこーーしづつ 進んでいます
前に かいてくれた このちゃんが
「続きは どうなったの?」
って、心配してくれて
この日も また、描いてくださいました。
とっても、心がこもっていて
形に残しておける しあわせ感につつまれます





  


Posted by あこちゃん at 09:18Comments(0)アートの時間

第3回ブックートークサロンのおしらせ

2012年10月30日



深まりゆく秋・・
読書の秋、皆さん楽しんでいますか
さて、
第3回 おうち文庫 ブックトークサロンを開催いたします

12月 8日 (土曜日) 9:30~13:00ころまで
  おうち文庫にて・・ 

(参加費無料です、もちろん!)

おすすめの本を持って ご参加くださいね
第1回 第2回とも、 とっても有意義で、楽しくって
なんだか満たされた時間でした
本がつなぐものを実感!
本のみならず ご紹介くださるおひとりおひとりのあたたかさにもふれたひとときでした。

参加される方は お申込みくださいね
お持ちしております。
yamawa-w107@cocoa.plala.or.jpまで
このブログの メッセージへでもOKです。

http://ohanasihbiyori.naganoblog.jp/c43551.html (第2回ブックトークサロンの様子はこちら)
http://ohanasihbiyori.naganoblog.jp/e871045.html (第3回ブックトークサロンの様子はこちら)


さて・・
おいものおいしい季節ですね
さつまいも さといも・・
お芋を育てて、収穫しておりょうりして・・それからそれから・・
子どもたちの 発想からこんな楽しい 童話が生まれ、
多くの人を楽しませてきた1冊です。
さつまいもの色で描かれ、シンプルだけどでも、わくわくしながらページをめくります。
読んでいると うたうような言葉
童心に帰るような気持ちになれるのもいいなあって思います。


「1つ 寝ると むくっと 大きくなって 

 2つ 寝ると むくっ むくっと 大きくなって

 3つ 寝ると むくっ むくっ むくっと 大きくなって   

 4つ 寝て 5つ 寝て 6つ 寝て 7つ 寝ると

 いっぱい 大きくなって 待っててくれるよ」
 

お芋の育つ様子のこの表現もかわいいのです!
実際に幼稚園での 活動の中から生まれた作品です
そんな絵本を 作りたいです
(実は今絵本を製作中・・)




「おおきなおおきなおいも」
市村久子 作  赤羽末吉 絵  (福音館書店)
ぜひ読んでみてね  


Posted by あこちゃん at 20:18Comments(0)ブックトーク

ブルーナ絵本と 11月12月の開館日

2012年10月19日




















ディック・ブルーナさんの ミイフィーの絵本
小さいお友達と 開いてみます

見れば見るほど シンプル。
オレンジ 黄色 紺 緑・・
使う色も限定しているし
輪郭も無駄がないクリアなすっきりした絵

描きすぎないからこそ 想像がふくらんだりするし

見えない世界へも誘ってくれるような感じ。

もう生まれてから57年もたつのに
新鮮な感じなのは
シンプルクリアだからかな
世界中で愛され続けています

一緒にうつっているのは

うちのお嬢が大学生(建築学科)の時につくった
現代建築の?模型
これは 実は ミッフィー色を造ったといっていました
言われてみれば!!

ブルーナさんはオランダの方で
うちのお嬢はオランダを訪れ
現代建築の先端を見てきたということです

こんな感じ










面白い形! アパートメントだそうですよ
中はどうなってるの?!











街並みもきれいなですね
ここはアムステルダムだそうでーす



ミッフィーの生まれ故郷へ、行ってみたくなりました




さて、
11月 12月の おうち文庫開館日は

11月 2日 16日(金曜日)10:00~11:30
                 14:00~17:00
     10日(土曜日) 9:30~11:30
               13:00~16:00

12月 7日 21日(金曜日)10:00~11:30
                14:00~17:00
     15日 (土曜日) 9:30~11:30
                13:00~16:00

  15日は クリスマス おはなし会をいたします 
                14:00~15:00
        
            参加される方は 事前にお知らせくださいね


おうち文庫

       


Posted by あこちゃん at 21:34Comments(0)絵本

北小谷 大網へ

2012年10月14日





















私が学んでいる 昔話大学 再話研究会のグループで
小谷村の昔話に取り組んでいます
そこで 秋の一日 取材に行ってきました
ここは小谷でも 北小谷 大網地区
山また山の自然豊かなところです


北小谷小学校大網分校は平成4年に廃校となり
今は OBSという野外体験の会社が利用されています

案内していただいたスタッフのいづみさんと中に入ると
もう、タイムスリップ!
まずは木造校舎の香
これこれ!懐かしかったですよ
木の床も まだ、つやつやしていてました

資料室で、いろいろ見ていると
子供たちの元気な姿が浮かんでくるようです


























そして、地区内をお散歩していると
畑仕事をされているおばあちゃんが
マコモダケの収穫に誘ってくださいました
拾い畑にたくさんのお野菜を育ていている しずこさんです!










しずこさんに、昔のお話をお聞きしているうちに

なんと 私の母と 高校のとき同級生だったことが判明!!
「ゆきちゃん(母のこと)、私が 大網に嫁いだこと知ってると思うよ~」
しずこさんは言ってくださいましたが
去年 他界してもういない母です。
ちょっと涙出そうだったけど
しずこさんには、母の分まで 元気に頑張ってほしいな
心から願いました

大網には あったかい人々がいて、
ちゃんと守って引き継いでいるものがあるようです

再話が仕上がったら
また、ぜひ訪れたいです

そして、ここ大網地区の暮らしや人々を撮った写真家の さっこさんの写真展が
小布施町の 街中テラソで開催中とのこと
さっそくこちらも行ってきました

心の瞳にうつったもの
そのまま 形になっていて
大網の宝物を感じずにはいられませんでしたよ

そして この人がしずこさん!
すてきなおばあちゃんでした
本当にありがとうです
マコモダケ おいしかった!



  


Posted by あこちゃん at 20:55Comments(0)昔はなし再話

グリムの語り ラプンツェル

2012年10月08日



黒姫童話館にて、
グリムを語ってまいりました。
グリム生誕200年ということで
企画された催しです。
この日は
「かえるの王さま」
「ラプンツェル」
「池の中の水の精」
「かしこいグレーテル」
・・・語るためのグリム童話(小峰書店)
この4作品でした。

上のオットウへローテの絵の中にも これらのおはなしの絵がかくれていますね

語りをするようになって、とてもよいのは
自分の中に、おはなしが生きている感覚が味わえることでしょうか

今回、私の担当したのは
「ラプンツェル」


やっと子どもをみごもったおかみさんが
裏の庭にはえているラプンツェルをたべたくなり
夫がとってきて食べさせます
それは おそろしい魔女の庭のもの。
おこった魔女が、それと引き換えに
生まれた女の子にラプンツェルと名前を付けて連れて行ってしまいます。
そして、一番美しくなったラプンツェルは
高い高い塔の中に閉じ込められます。
その塔には扉も階段もなく上のほうに小さな窓が一つあるだけ・・・・・

と、続くおはなし。
この魔女は、ちょっとおそろしく感じますが
グリムははじめ
魔女ではなく妖精としていました。
(実際、このお話は、ドイツの昔から語り継がれてきたものをグリム兄弟が、集めたもの
なので、そう語られたのでしょう)
あまりに美しいラプンツェルを 守っていたのかもしれない
そんなことも思ったりしながら

実に3か月はこのラプンツェルにとりついていた私です。

そして、このお話に愛があふれていることがわかり
さらに、好きになり
聞いてほしいなという気持ちもいっぱいになりましたよ

「ラプンツェル ラプンツェル おまえの髪をおろしておくれ」

優しく静かに語ることを心がけました

子どもたちに どんなに伝わったかはわかりませんが
いつか この語りが 心にふとよみがえることがあるかも

グリムや昔ばなしは
とてもさりげなく、何か大切なことを伝えているのかもしれませんね

愛に包まれた 幸せな結末

誰にも そんな幸せを!




  


Posted by あこちゃん at 21:59Comments(0)語り

親ゆずり

2012年10月07日


いろんなとこに、本の棚 
お部屋の階段にも本!
お友達はつい上りたがってます


このコーナーは
ミステリーコーナー
母親が生前、読みふけっていた推理小説です
西村京太郎さん、内田康夫さん、赤川次朗さん・・・・・方々・・。
よくぞ これだけの作品を執筆しますね・・・!
尊敬です!
いったい どれだけの作品を出されたのかな・・。
そして、よく買ってよく読んだ母もすごいです。

私も、読書は、かけがえのないものになってますよ



我が家の庭の、花々への思い入れも
実は 親ゆずり
実家の庭は、両親の育てた花々にいつも彩られていました。

いろんなことが
懐かしく・・。

こうしてつながっていることは
幸せひとつかもしれません。


  
タグ :読書


Posted by あこちゃん at 22:11Comments(0)お花

秋の一日

2012年10月02日














きれいな秋空の一日
優しい空の青と
気持ちよさそうな雲の白。







川中島古戦場で
小さなつぼみさんたちと
いっぱい汗を流して遊びました
笑顔がいっぱい。
元気がいっぱい。
すっごい パワーをいただきます。

ずっと続けてきた 子供と関わるお仕事ですが
いつもずっと 自分を支えてくれている存在。
小さなつぼみ世代は
本当に純粋で
きれいで
透き通った泉のようです
やんちゃな子
恥ずかしがりな子・・・
どんなふうに見えても
心は 泉です。
周りの大人がちゃんと かかわってあげたら
そこに 見えてくる その子の 宝物
一人一人の宝物を
見つけてあげることが 私の仕事だと思っています
でも、いつの間にか
教えられること 気づかされること
励まされることが いっぱいで
その感謝でいっぱい

今日も 一緒に きれいな空を見上げたり
笑いあったりしながら
幸せな気持ちになりました
寝転んだり
手をつないで歩いたり
あいがとうきょう一日





木登りができるようになったTちゃん
まるで恐竜のせなかにのったみたい
すごいすごい!
確実に成長してる
前に進んでいる
つぼみっこたちの パワーは 本当にすごい!  


Posted by あこちゃん at 21:33Comments(0)子育て

お月様と 弥生ちゃん

2012年10月01日





















昨夜は 台風で十五夜のお月様が見られなかったけど
林明子さんのおつきさまこんばんは
静かな気持ちになりながら、眺めてましたよ

文庫も 秋の絵本お月様の絵本や童話を並べてみました










































今夜の夜空はどうかしら
見られたらいいですよね
とってもとても、輝きが恋しいですよ
でも、一雨ごとに 秋は深まります
木の実集めに!GO!!ですね


先週 娘アート次女とお出かけしてきました



松本市民美術館の草間弥生展!
弥生ちゃんの 永遠にエネルギーをいただいてきた感じ!
大好きな ユーミンと NHKの番組で対談してました。
80才を超えてなお、描く姿は 感動でした。
そんな人生を おくれたら・・いいな

表現して生き続けること すばらしい!!

すばらしかったですよ!
 



  


Posted by あこちゃん at 09:54Comments(0)美術館

まいごのまめのつる もりのこびとたち

2012年09月08日






「まいごのまめのつる」
作 こばたともこ  絵 おりもきょうこ (福音館書店)


料理はにがてだけれど 野菜を育てるのが得意なマグばあさん。
野菜はそだてられないけれど、料理の得意なメグばあさん。
お互いにうらやましくて、くやしくて、すれ違っても挨拶もしない二人。
でも、ある日 マグばあさんの育てた豆のつるが
メグばあさんのh¥庭で実をつけて・・
メグばあさんは その豆で、とってもおいしいスープを作ります。
二人はどちらも自分のスープだと譲りません。

豆のつるをただりながらいくと、
そのつるが さまざまな動物の、役にたっていたのです!
つるに吊るしたゆりかごで 赤ちゃんを寝かしつけていたり
洗濯物を干していたり
綱渡りの練習をしていたり
おもしろいのは
ぶたが 今にも つるを食べようと
ナイフとフォークを立てているところ!!
読み手は ハラハラドキドキ。

この絵本を
「子どもの頃 大好きだった絵本です」といって
うれしそうに借りていったKちゃんのママ!!
3歳のKちゃんと、何度も楽しんだり
ご実家の ママのママとも、楽しんだとか!
すてきですね
3世代にわたって 楽しめる 宝物絵本です。

ぜひおうち文庫で 皆さんも手にみてね

さて、今日はアートの時間に
松ぼっくりのこびとさんを作りました!
まぁるいお顔の かわいいこびとさんが
和やかな雰囲気の中 たくさんできました





















だいすきなエルサべスコフの 「もりのこびとたち」(福音館書店)

こびと図鑑の奇妙なこびとたちも人気ですが
自然の中に 目には見えないけれどそんな存在があることを
子ども達と 優しい気持ちでとらえていきたいです
出来上がった それぞれのこびとさんたち
とっても愛おしく
まだ 夢の中を楽しめる幼い心を楽しませてほしいな




























































今日も たくさんのご来館ありがとうございました
次回は 9月14日(金曜日です)
お待ちしていますね

おうち文庫  


Posted by あこちゃん at 21:30Comments(0)絵本

セカンドウィンド

2012年09月04日


























ここ一週間!家にいるときは
つかず離れずというか
ずっと 地図としおりと「セカンドウィンド」を読む読む・・!
娘が 自転車で北海道最北端宗谷岬に向って ひたすら走っているので
いったい今どこ?と地図で追っています!
スケジュールを書いた しおりも作って送ってくれたので
それと照らし合わせながら・・・
























そして、「セカンドウインドウ」は
娘と自転車愛好会の二人の男子くんに
同行してしてくださっている 
娘たちの大学の教授でもある
川西蘭氏の小説です!
1・2と読み終えましたが
自転車小説であり青春小説でもあり
全く自転車には無知だったので
その、楽しさをとってもっとっても味わい
私も連れて行ってもらいましたよ!!
読書ってやっぱり楽しい
自分では出来ない、体験できない世界にどっぷり浸かれるんですもん
ドラマでも、映画でもなくって
頭の中にちゃんと自分だけの映像があって、流れていて
じわじわと感じるもの
そして、主人公や登場人物たちと一緒に考えたり、学んだり出来るんだから。

本日ようやくたどり着いた宗谷岬は 
風速25メートルだと一報が入りました
たどり着くまではずっとお天気で
毎日の連絡では
風景に感動感動で
体調も絶好調!といってましたが
最北端の岬で 風に吹かれてどんなことを考えたろうか!

20歳の大冒険はとりあえず
帰路へと・・
毎日100キロ以上走って、テントで寝て
出会った人の優しさにも触れたとか・・
また話を聞くのを楽しみに!!わくわく
それにしても 同行して下さった川西蘭先生には
感謝感謝です
小説では 描写が本当に繊細で 手に取るように見えてきます。
愛されるべき作品!
たくさんの方に 少年少女にも読んでほしいものです。
お会いして今回のお礼を言えるまでに 川西作品をまだまだ 読むぞぉーー
おうち文庫でも、貸出しいたしま~す
















・・セカンドウィンド  川西蘭 (小学館)
セカンドウィンドとは・・・
第2呼吸。長距離などで運動を始めてしばらく苦しい呼吸の時間が続き、
デッド・ポイントを通過すると、突然呼吸が楽になる。
之をセカンドウィンドと呼ぶ。疲労に対する適応反応とされ、
呼吸旬間機能の促進により、酸素需要量と酸素摂取のバランスがとれ
円滑な運動の持続が可能になる。(本書より)

・・坂を上がるのはひとりだ。頼りになるのは自分の力だけだ。
誰かに手助けしてもらえば、その時点でヒルクライムは終了する。(中略)
でも、一人で戦う時にも相棒はいたほうがいい。
相棒がいてくれるから、ひとりで戦えるのだ。・・・・(1から抜粋)

人生を歩む中で、心に残る一節ですね


  


Posted by あこちゃん at 19:45Comments(0)小説

日の名残り

2012年08月19日


熱い暑いこの夏に
ふっと心静かになれた時間
「日の名残り」カズオイシグロ著 土屋政雄訳 早川書房

これは以前もご紹介した「私を離さないで」の作者 カズオイシグロの作品です。
お友だちの ほうき星さんからお借りしたのですが
オリンピックでにぎわったイギリスが舞台です
でも、イギリスと言っても
田舎の田園風景が美しい場所
そして、あるお屋敷に仕える 執事が物語ります
こういう 外国作品を読む時、お共にするのが メモ!
登場人物や取り巻く人の名まえ(カタカナなので頭に入りにくいの)や
ちょっとした キーワードみたいなのは、メモリます
一気には進まないので(特に始めの方)
何日か 日常生活をこなしながら(お盆をはさみましたし・・face10)の読書には
結構つぎの読み始めにいいのです!
そんな感じで
お盆でのあわただしさの過ぎ去ったあとは
一気に 本の世界にどっぷりしました!
初老の執事が、 主人から休暇をもらい、長い間果たせなかった再会へと出かけます
ご主人から借りたフォードで。
目次はこのとおり
 プロローグ   1956年7月 ダーリントン・ホールにて
 一日目――夜  ソールズベリーにて
 二日目――朝  ソールズベリーにて
 二日目――午後 ドーセット州モーティマーズ・ボンドにて
 三日目――朝  サマセット州トートンにて
 三日目――夜  デボン州タピストック近くのモスクムにて
 四日目――午後 コーンウォール州リトル・コンプトンにて
 六日目――夜  ウェイマスにて
(目次を紹介するのはほうき星さんブログでいいなあ!と思いマネしました)
回想していくその中で 本当にイギリスの伝統的なものに触れたり、
過去の栄光 伝統への郷愁・・それが執事という品格がそこにあってこそなののかもしれません
改めて カズオイシグロの作家力が光ります。
そして、このタイトル「日の名残り」
終盤 再会を果たした彼が 通りすがりの男に言われた言葉に
読んでいて ハッと気が付きました
イギリスの比喩なのかもしれませんが
自分も きっと 今 人生の折り返し地点も過ぎたので
日の名残りをきっとこれから楽しむのであろうと
・・・じんとした部分でもありました

 ・・・:・「人生、楽しまなくっちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。
わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。夕方がいちばんいい時間だって言うよ」・・・

夕方の、まったりとした感じ、好きな時間です

読後 美しい物語だった・・・と本を閉じ、
やっぱり 読書は幸せをもたらすなと感じずにはいられませんでした

そんな矢先
お友達のしまさんから すてきな海に沈む夕日の写真が送られてきて
やっぱりきれいだな・・
そんな人生の後半を送りたい・・いい時間にしたいねって思いました

ほうき星さんに改めて 感謝!(読後感のまだ残る中 偶然お買い物にい行ったら
ばったりお逢いしたのには なんか、ドキドキしちゃいました・・)
ほうき星さんブログ Book and Teahttp://plaza.rakuten.co.jp/bookandtea/
も、読書情報満載です
カズオイシグロを、英語の原文で読むのに挑戦するそうですよ!!
その感想も、楽しみ楽しみ

ほうき星さんにあやかって 私も原文で!!


「IN THE FOREST」 
Story and Pictures by MARIE HALL ETS
Caldecott Honor Book


「もりのなか」マリー・ホール・エッツ で日本では茶色と黒色で描かれているのですが
今回私が 黒姫童話館で見つけたのは 緑色と黒色!
ちょっとすてきでしょ・・
読んでみたら なかなか すてきな英語の響きです!

他にもブログから 読みたいと思って購入した

「僕らは星のかけら」マーカス・チャンウン著 糸川洋訳 ソフトバンク文庫

「つながる読書術}日垣 隆著 講談社現代新書

こちらも、積ん読にならないように 読むぞぉぉ!!(「僕らは・・・」は理系じゃない私、悪戦苦闘)
 おうち文庫にて 貸出し中!!  


Posted by あこちゃん at 10:43Comments(0)小説